ルカ・カルトン、春の晩餐

ルカ・カルトン、春の晩餐

今宵は素晴らしかった。外食嫌いの夫を説得して、二人の晩餐へ。しかしこの幸福は、穏やかな「良き伴侶」がいっしょだったこともあるが、それだけではなかったような気がする・・・ 「ルカ・カルトン」のシェフ、ジュリアン・デュマ氏に「夫と二人のロマンチックディナー」と言ったら、立派な春のメニューを考えてくれた。「ロマンチック」?というよりも、かなり満足—お腹が出っ張るほど満腹になった。 最近の若い小食の客たちは、腹八分目が良いと言うが、私は昔から、ひそかにズボンのチャックを開くくらいに、パンパンになるのが好きなのだ。... 続きを読む
小さな樽屋

小さな樽屋

Au Petit Tonneau (オー・プティ・トノー)、「小さな樽屋」 床は古くさいタイル張り。テーブルクロスはヴィシーの赤と白のチェック。 その奥からシャンソンでも聞こえてきそうな陰だらけのダイニング。ウィンドーから見えるパリの片隅は200年間?300年間?変わっていない。 推理小説でお馴染みのジョルジュシムノンが通ったらしい。私は大ファンなので、それだけでワクワクする。... 続きを読む
パリのブン・ボー・フエ

パリのブン・ボー・フエ

ものすごく美味しいブン・ボー・フエに出会った。 ベトナム麺と言えばもちろんフォーだが、私は最近ブン・ボー・フエにはまっている。 「ブン」とは、米粉の細い麺。同じで「ブン」でも、ブン・ボー・フエの「ブン」はちょっと太め。細いスパゲティくらいの直系の麺。うどん(真っ白くつるつるしているから)とそうめん(細いから)とスパゲティ(丸いから)を合わせたようなもの。 「ボー」は牛肉。そして「フエ」はベトナム古都のフエ。「ブン・ボー・フェ」は「フエの牛肉スープのビーフン」というわけだ。... 続きを読む
ソーン・グリル

ソーン・グリル

ソーン・グリルは焼肉中心の韓国レストラン。パリの韓国レストランの中では内装がおしゃれできれい。マレー地区にある。 日本の焼肉屋みたいにテーブルにグリルが設置されているが、非常に貴重なのはこれがまったく匂わないこと。例えば15区の韓国レストラン「ボング」(ボン?)は好きだが、とにかく服や髪に匂いがついてたまらない。その点、最新の換気システムを施しているのだろう、快適だ。... 続きを読む
ル・セルクル-杉本雄

ル・セルクル-杉本雄

2015年11月13日。戦後最悪のパリ同時多発テロ事件。7人のテロがパリ中心部のキャフェ、レストランのテラス、コンサートホールを襲った。死者130人以上。負傷者300人。 パリ市民は怒り、悲しみ、反発した。事件直後、SNS上普及したハッシュタグは、#JeSuisParis (私はパリ)だったが、翌日はパリジャンの怒りと抵抗を表現する #MêmePasPeur (怖くなんかない)が主流となった。 テラスで一杯飲む。レストランで食事をする。コンサートに行く。一晩中踊る。「みんなビストロへ!」と集いの声も上がっていた。... 続きを読む
秋の昼食 – ルカ・カルトン

秋の昼食 – ルカ・カルトン

ルカカルトンのことは長い記事を書いたばかりなので(フランス語だが)、11月6日のすばらしい食事は独り占めにしようか迷ったが、あまりにもすごかったのでやはりここで語ろう。 以前より丸っこく軽い。「ア・ラ・ミニュット」で焼かれ、ふっくらと温かく、ほっとする。 一口で元気をくれる。 でも、私がここで一番好きなのは、マドレーヌではないのだ。   超うまい。ラングスティーヌは生の薄いスライスでカルパッチョ風。 <ブリオッシュ>というわけだが、私にはチュイルに見える。なんと軽いことか。気をつけて取らないと粉々になってしまう。... 続きを読む
パリの海の星

パリの海の星

ご存じでしたか? パリに星が一つ増えました。 そう、それは「海の星」。 「星の広場」エトワール広場から数歩の「海の星」、「エトワール・スュール・メール」。どこの海だろう? 地中海?大西洋?日本海? 青い空間に腰を下ろしたとき、私が想像した海は、もっと深かった。深海のように静かな海。子どもたちの、夏休みの海ではない。大人の海だ。レストランのテーマは明快だ。テーブルは青、メニューも青、プレゼンテーションディッシュにも青い模様が。... 続きを読む
あと一歩で夏休み

あと一歩で夏休み

今日はまったく食べ物と関係のない話題。 昨日、全米で同性婚が合法化された。 そして、ちょうどアメリカの連邦最高裁判所が同性婚を認める判断を示した頃だろうか。娘の小学校は、学年度末のフェットだった。... 続きを読む
フランス料理、まだあった

フランス料理、まだあった

1970年代のパリを食べていない人に分かるかな? 良き時代のフランス料理の飾り気のない味。 クリーム、バター、ワイン、塩を拒まず、旨いものを作り・食べていた時代。 シェフがスターでなく、「料理人」だったころ。自己主張に走らず、職人として真面目に作っていたころ。 素材の良し悪しはもちろんあったが、「テロワール」という言葉は、郷土料理かワインにしか使わなかったころ。 ひょんなことから入った近所のビストロ「オー・バスクー」 ダイニングは一昔前の空気。 そういえば、子供のとき、こういうレストランに母とよく通ったな。... 続きを読む
クラウン・バー

クラウン・バー

「ビストロノミー」は、もはや無意味なトレンド用語に過ぎないと、仏ガストロノミーネットマガジンが書いたばかりだが、木製のテーブルや座り心地の悪いカウンターで、ちょっとおしゃれに作った料理を細々と提供し、ワインを重視するレストランだと、私はボンヤリと理解している。 いずれにしても私はあまり好きではない。 何事にも「中間」が嫌いで、どうせ行くなら自分で作れない高級料理か、同じく自分で作れない大衆料理か。だから「ネオ・ビストロ」は興味がない。... 続きを読む
ほっとする、クルド屋

ほっとする、クルド屋

久しぶりの投稿だから、もっと煌びやかな話題にすればよかったのだが、最近の発見はここ、近所のクルドレストランだ。名は「ディラン」(Dilan)。外観は暗く古めかしく、埃っぽいような雰囲気で、食欲をそそるものではない。 クルド人は中東クルディスタンの山岳民族。トルコ、イラク、シリアなどに住む、独自の国家を持たない世界最大の民族集団だ。イラクやシリアで過酷な虐待にあっている。それ以外は残念ながら何も知らない。パリの「トルコ屋」といえば、ケバブ屋を指が、実はこれもクルド人が経営していることが多いらしい。... 続きを読む
ル・サンクはシェフ交代

ル・サンクはシェフ交代

2014年秋。パリの高級ホテルの動きは激しい。「シャングリラ」のシェフ、フィリップ・ラベが解雇。「ホテル・リッツ」のシェフ、ミシェル・ロットの契約は更新されず。 そして急にとびこんできたニュース。ホテル「ジョルジュ・サンク」のシェフ、エリック・ブリファールも解雇。代わりにクリスチャン・ルスケール氏が就任。 私は2012年に「ル・サンク-エリック・ブリファール」の本を出している。それだけにショックだった。 せっかく、2015年こそ三つ星を取る、と期待していたのに。... 続きを読む
15番地のオーベルジュ

15番地のオーベルジュ

パリ13区のラ・サンテ通り15番地に「オーベルジュ・デュ・キャンズ」というレストランがある。 シェフは日本人の守江慶智さん。就任して一年もたたないが、がんばっている。 シェフが「一人でやってる」と聞いていたので小さいところを想像していたら、かなりゆとりのあるダイニングだ。 調理場を覗くと確かにシェフが一人だった。コミもいなければ、もちろんパティシエもいない。... 続きを読む
ヤニック・アレノのルドワイアン

ヤニック・アレノのルドワイアン

(写真をクリックして拡大) ヤニック・アレノ氏が再オープンしたパリのグランメゾン、「ルドワイアン」に行った。 シャンゼリゼ大通りに所在する老舗は景色が良い。いや、「優雅」と言った方が正しいだろうか。パリで珍しく開けたダイニング。灰色の秋でも空気が黄金に映る空間。   場所は申し分ない。サービスもトップクラス。さて、肝心のアレノ氏の料理はどうだろうか?   ご本人は「フランス料理はソースだ。しかし古いソースはもう嫌だ。僕は新しいソースを作った。レデュクションでなく、エクストラクションなんだよ」という。... 続きを読む
ピエール・サン・オン・ガンベィ

ピエール・サン・オン・ガンベィ

外観からはまったく分からないが、ここにレストランがある。パリ11区、ガンベィ通り。 フランステレビ、プロの料理人が競い合うリアリティショー「トップシェフ」の決勝戦まで進んだ、ピレール・サン・ボワイエがシェフを務めるネオビストロ。 ランチメニューは20ユーロ:オードブル、メイン、チーズ、デザート。炭酸水と普通の水、それと麦茶は飲み放題。 20ユーロのランチメニューを食べてみた。割りばしと木の使い捨てフォークが、このシェフらしい。 彼は韓国生まれだが、7歳の時にフランス中央部オーベルニュ地方の夫婦の養子になった。... 続きを読む

シェ・ハマディ

パリ、カルティエ・ラタン。英語でラテン・クオーターという。 伝説の学生街。世界最古のソルボンヌ大学(とフランス人は言う)から始まった学生街。近くにパリ医大など、数々の学校がある。 中世の学生は皆宗教人で、彼らの言語がラテン語だったことから「ラテンの界隈」と名付けられたが、今は特徴の薄い、単なるごみごみした観光街に過ぎない。 「シェ・ハマディ」には、昔私がフランスの国学と言われる哲学を-デカルト、パスカル、サルトル、哲学者が多いフランスだ-学んだころの面影が残っていた。懐かしかったし、おいしかった。... 続きを読む
第一号、届いた

第一号、届いた

どさっといきなり届きました。今秋出版する本3冊のトップバッター「アマンディーヌ・シェニヨ」。 若い女性シェフで、おまけに美人。表紙の帯に顔を載せてもちょっとモデルみたいで良い。   本の出来栄えはなかなか良い。288ページは、普通で言うと大きい本。私の感覚では普段より短め(私の本はほとんど356ページの巨大物なのです)   レシピはシンプルで明快。中にはたまに難しいのもある-特にデザート-でもお皿の超おしゃれな外観よりは、うんと簡単。   華やかでおいしかったなぁ、このトマトの前菜。  ... 続きを読む
ベルギー① イン・ドゥ・ウルフ

ベルギー① イン・ドゥ・ウルフ

急に4日間ベルギーのレストランに行くことになった。一軒目は今日訪れた「イン・ドゥ・ウルフ」。 パリから車で約3時間、北西に向かう。目的地はフランスとベルギーの国境ぎりぎりにあるDranouter(ドラヌートゥール)のレストラン「イン・ドゥ・ウルフ」。 地図のグレーの線が国境です。見にくくてごめんなさい。 国境に着きました。青い看板の向こうはベルギー。... 続きを読む
林間学校のお土産

林間学校のお土産

9歳の娘が林間学校から帰ってきた。 フランスの新学期は9月。大体、父母会がその1週間後に行われる。 今年の先生は男性だ。イケメン36歳、名はムッシュ・メトロ。 父母会の時にいきなりメトロ先生が「10月上旬に林間学校に出かけます。10日間ですが、僕は毎年このクラスを連れて行っています。慣れてますので、ご心配なく」   え?10日間?もっと早く言ってくれれば、夫婦でるんるん、バカンスしたのに!... 続きを読む

ピルエット、カカウエット

今日は、待ちに待ったパリの初夏の夕方。6月中旬も近づくというのに、ずっと雨と寒い日が続いたパリは、ノルマンディー上陸作戦70周年記念日に、魔法のように晴れた。 パリのテラスは満席だ。寒い国の人間はちょっとでも天気がよくなると、一斉に外に出たがる。 ピルエットは、トミー・グセという、若いシェフの店。手ごろなお値段でちょっとおしゃれな食事ができ、ワインもコストパフォーマンスが抜群らしい。 オープン数週後に一度行き、あまり感動しなかったが、今晩は違った。中々良いではないか!... 続きを読む

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